経腸摂食(チューブ栄養)の種類と特徴
経腸摂食(チューブ栄養)は、口からの摂取が困難な患者に対し、栄養を直接胃や腸に届ける方法です。主に鼻胃管、胃瘻管、空腸瘻管の3種類があり、使用目的や適応患者、手術の有無が異なります。
鼻胃管(Nasogastric Tube)
鼻胃管は短期間の栄養補給に適した方法で、医師が患者の鼻孔から柔らかいチューブを挿入し、喉の奥を通って胃または小腸まで導きます。軽度の鎮静が必要な場合があります。
液体食は専用の容器に入れ、チューブに接続してクランプで流量と速度を調整します。通常、45分から1時間程度で給食が完了し、その後に規定量の水が与えられます。
胃瘻管(Gastrostomy Tube)
胃瘻管は胃に直接栄養を送るため、腹壁を通してチューブを胃内に設置します。内視鏡を口から挿入し、光で腹壁を照らしながら適切な位置にチューブを通す手術です。全身麻酔下で行われます。
適応例としては、先天性口腔・食道・胃の異常、嚥下困難、経口摂取が不十分、食事中に肺へ食物が誤嚥する患者などが挙げられます。胃瘻管は在宅でも使用でき、服の下に隠すことが可能です。
空腸瘻管(Jejunostomy Tube)
空腸瘻管は小腸(空腸)に直接栄養を供給する方法で、胃の排出ができない、誤嚥リスクが高い、膵臓疾患がある患者に用いられます。外科的に腹部に小切開を入れ、空腸を固定し、チューブを挿入して縫合で固定します。全身麻酔が必要です。
給食は専用ポンプで行い、在宅でも看護師のサポートを受けながら実施できます。
