老人ホームの不適切なケアが招く敗血症
敗血症の原因
敗血症は、体内のどこかから血流に細菌が侵入し、全身に広がる感染症です。体温や呼吸の異常、吐き気、嘔吐、痙攣、全身の痛みなどが症状として現れます。
床ずれ・皮膚潰瘍
寝たきりや身体が不自由な入居者は、圧迫による床ずれや皮膚潰瘍ができやすく、適切に圧力を除去し、抗生物質で治療し、傷口を清潔に保つ必要があります。放置すると潰瘍が破れ感染し、敗血症に進行することがあります。
手術後や治りにくい創傷
手術後や治癒が遅い創傷を持つ入居者は、抗生物質投与や定期的な創部の清拭・ドレッシング交換が重要です。ケアが不十分だと細菌が創部から血流に入り、敗血症を引き起こします。
静脈内カテーテル(IVライン)
静脈内投薬は血液に直接触れるため、感染リスクが高く、無菌操作と定期的なカテーテル交換・挿入部位の清潔保持が必須です。管理が甘いと細菌が増殖し、敗血症へと発展します。
治療法
敗血症の治療は、感染を速やかに除去するための強力な静脈内抗生物質投与が中心です。重症例では人工呼吸器による呼吸管理、血圧維持のための血管収縮薬、疼痛管理、血糖・免疫調整薬が併用されます。感染源の外科的除去が必要になることもあります。
予防策
老人ホームのスタッフは、入居者の定期的な入浴・清拭、床ずれや創傷の適切な管理、IVラインの定期交換を徹底することで、敗血症のリスクを大幅に低減できます。
