OBRA(1987年総合予算調整法)とは何か、看護への影響は?
OBRA(1987年総合予算調整法)とは
OBRAは「Omnibus Budget Reconciliation Act of 1987」の略称で、米国議会が可決し、ロナルド・レーガン大統領が1987年に署名した包括的医療改革法です。主な目的は、高齢者・障害者・低所得者層への医療保険拡大、医療費の抑制、そして介護施設など長期ケア現場の質と監視体制の向上です。
看護実務への主な影響
OBRAは看護の現場に以下のような具体的要件を導入しました。
- メディケア・メディケイドの資金を受け取るため、介護施設は厳格な品質・安全基準を満たす必要がある。
- 入居者のケアニーズと機能評価を行うための評価ツールを導入。
- 評価結果に基づき、各入居者ごとに文書化されたケアプランの作成を義務付け。
- 入居者のケアレベルに応じた最低スタッフ配置基準を設定。
入居者の権利強化
OBRAは入居者の権利を重視し、施設は権利に関する情報提供と、入居者・家族がケア決定に参加できる機会を確保することを義務付けました。
看護職への長期的影響
この法律により、長期介護施設での看護実務の質が向上し、老年看護専門職(例:老年看護師、認定看護助手)など新たな役割が生まれました。
OBRAは米国の長期ケアにおける看護の基盤を大きく変え、質の高い安全なケア提供に寄与しています。
