鉱業廃棄物が土地に与える影響とは?

採掘は鉱石や金属、化学物質、時にはガスや油を採取するために地中を掘り起こす作業です。しかし、採掘に伴う化学薬品や廃棄物は土壌や水系に長期的な被害をもたらすことがあります。以下では、代表的な鉱業廃棄物の種類とそれが引き起こす環境影響を紹介します。

土地掘削

  • 大規模な穴や掘削が必要な場合、高圧ホースで水流を岩壁に噴射し、金含有砂や粘土層を露出させます。その後、スラリーはスルースボックスに送られ金粒子が回収されますが、残りの尾鉱や汚水は溝や坑道に流れ込み、人造の池や湖を形成します。これらの汚水が停滞すると藻類やスカムが繁殖し、マラリア媒介蚊の繁殖地になることもあります。

河川掘削

  • 船や大型バージで重機ポンプを装備し、底部の泥砂やシルトを吸引します。濃いスラリーはフェルトマット上で金を捕集し、廃水と尾鉱は河川の別地点に放出されます。この流れの変化により水流が乱れ、魚類や植物が死滅し、予期せぬ浅瀬ができて航行が危険になります。

浸出・フローテーション

  • 酸化銅鉱から銅を抽出する際、硫酸と水を用いて浸出します。浸出水はできるだけ再利用し、ライニングされた貯留池に保管しますが、池の亀裂や穴から硫酸が土壌に漏れ出すことがあります。漏れた酸は地下水に浸透し、農地や飲料水源、居住地へと広がります。

シアン化合物

  • 金の浸出にシアン化ナトリウムを使用する手法は多くの先進国で禁止されていますが、一部の鉱山では依然として採用されています。シアンを含む尾鉱が貯留池から漏れ出すと、地下水や河川に流入し、植生を食べる動物が中毒死します。また、シアンは皮膚接触や吸入、摂取により人間の神経系に深刻な障害を与えます。

爆薬

  • 鉱山の拡張や深掘りには、アンモニウム硝酸塩と燃料油の混合物(ANFO)などの強力な爆薬が使用されます。爆薬の残留物は硝酸塩を含み、雨や雪により流出し、敏感な生態系へと運ばれます。

廃棄物貯留ダム

  • 金属を多く含む廃水や化学薬品は、専用のダムや貯留池に保管されます。しかし、ベントや圧力弁、ポンプ、土壁などが故障すると、突如として大量の汚水が放出されます。破裂したダムからの洪水は丘陵や小山を侵食し、下流にある小さな町や村を壊滅させ、財産被害や人命損失を招きます。

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