豊胸手術(乳房インプラント)の概要とポイント

種類

シリコンインプラント(シリコンゲル充填)と生理食塩水インプラントの2種類が主流です。シリコンは自然な感触ですが、破裂時にシリコン漏出のリスクがあります。米国形成外科医会では、シリコンインプラントは22歳以上の女性に限られています。生理食塩水インプラントは安全性が高く、形状はスムーズ、テクスチャー付き、解剖学的(自然な形状)があります。

切開部位

インプラントの設置は、患者さんの解剖学的特徴や希望に合わせて、いくつかの切開方法が選ばれます。代表的なのは乳房下部(乳輪下)に行う乳房下切開です。その他、腋下切開は傷跡が目立ちにくいものの非対称になるリスクが高く、乳輪周囲切開は傷跡が目立ちにくい代わりに乳頭感覚の低下や授乳への影響が懸念されます。

インプラントの設置位置

切開後、インプラントはポケットに挿入されます。ポケットは胸筋の下(サブペクトラル)または胸筋の上(プリペクトラル)に作られます。胸筋下に入れると安定しますが、自然さがやや劣ります。胸筋上に入れると自然な見た目になりますが、薄い胸部の場合はしわや輪郭が目立ちやすくなります。

リスク

豊胸手術には出血、感染、治癒不全、目立つ瘢痕、乳房・乳頭感覚の変化、インプラント周囲の硬膜(カプセル)形成などの合併症があります。また、インプラントの破裂や漏れ、液体貯留、慢性的な痛みも報告されています。重篤な場合は血栓、麻酔の副作用、心血管系の合併症が起こることがあります。

考慮すべき点

インプラントは永久的なものではなく、数年ごとに交換や除去が必要になることがあります。妊娠、閉経、体重変化により形が変わることもあります。インプラントは時間とともにしわや歪み、位置ずれが起こり得ます。

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