抜歯用鉗子の種類
歯の種類
成人の口腔には通常32本の永久歯があります。上顎にある歯は上顎歯、下顎にある歯は下顎歯と呼ばれます。前方中央にある切歯は上下各4本、次に側方にある犬歯は上下各2本、続く小臼歯(前臼歯)は上下各2本、第一・第二大臼歯は上下各4本、最後に親知らず(第三大臼歯)は上下各1本ずつ、計32本です。
上顎用抜歯鉗子
上顎の切歯や犬歯の抜歯には No.99C または No.150 鉗子が用いられます。No.99C はハンドルと一直線になる凹状・非尖形のくちばしを持ち、No.150 は汎用型として S 字形の凹状・非尖形くちばしを備え、前歯だけでなく小臼歯にも使用可能です。犬歯や小臼歯の抜歯には、湾曲した銃身形のくちばしを持つ No.286 鉗子が有効です。上顎の第一・第二大臼歯は、右側が No.88R、左側が No.88L の S 字形鉗子で抜きます。これらは頬側が尖ったくちばし、歯根側が凹状になっています。
下顎用抜歯鉗子
下顎の鉗子はハンドルに対して 90 度に配置されたくちばしを持ちます。前歯と小臼歯の抜歯には、アーチ状ハンドルと凹状・非尖形くちばしを備えた汎用型 No.151 鉗子が使用されます。第一・第二大臼歯の抜歯には、右側用と左側用の No.16 と No.287 鉗子が用いられ、直線ハンドルと先端が尖った曲線くちばしが特徴です。
特殊抜歯鉗子
特定の部位に特化した鉗子として、第三大臼歯用鉗子、牛角形大臼歯鉗子、根尖用鉗子があります。第三大臼歯用鉗子は後方の歯根部にアクセスしやすいよう長く設計されています。牛角形大臼歯鉗子は先端が鋭く、重度に崩壊した歯冠の大臼歯除去に適しています。根尖用鉗子は小さなくちばしで、細小歯や破折した根尖の除去に使用されます。
