カプセル拘縮とは何か?
カプセル拘縮は、プラスチック手術や再建手術で使用されるインプラントの周囲に瘢痕組織が過剰に形成され、時間とともにインプラントを締め付けてしまう状態です。主に乳房インプラントで報告されますが、人工関節やペースメーカーなど他の医療インプラントでも起こり得ます。
瘢痕組織
メイヨークリニックによれば、カプセル拘縮では瘢痕組織がインプラントを包むだけでなく、徐々に収縮してインプラントを圧迫し、違和感・可動域制限・疼痛を引き起こすことがあります。
早期カプセル拘縮
手術後1年以内に発症するものを早期カプセル拘縮と呼びます。多くの場合、皮膚常在菌の一種である Staphylococcus epidermidis が関与し、無害ながら瘢痕組織の収縮を促進します。
晩期カプセル拘縮
手術後1年以降に起こる晩期カプセル拘縮は、シリコンインプラントの破損が主な原因です。漏れたシリコンが周囲の瘢痕組織を刺激し、炎症と収縮を引き起こします。
治療法
一般的な治療は、インプラントとそれを覆うカプセル(瘢痕組織)を外科的に除去することです。その他、マッサージや超音波治療で組織を柔らかくし、広げる方法もあります。
予防策
乳房拡大や再建でシリコンインプラントより生理食塩水インプラントを選択すると、晩期拘縮のリスクを低減できます。また、米国形成外科学会が推奨する「ノータッチ」手術法――インプラントに直接触れるのは主治医のみとし、手袋を頻繁に交換・洗浄することで細菌混入を防ぐ――も有効とされています。
