アルファ連鎖球菌が血液寒天で緑色になる理由
アルファ連鎖球菌は血液寒天上で緑色に変色します。これは赤血球の部分的な溶血によるものです。
α-溶血性連鎖球菌(アルファ溶血性)
α-溶血性連鎖球菌は赤血球を部分的に溶解し、コロニー周囲の寒天が緑色に変わります。この緑色は、ヘモグロビンが酵素NADH依存性水素化酵素の作用でメトヘモグロビンに変換され、さらにNADHにより還元されてヘモグロビンに戻る過程で生じる色素です。結果として、血液寒天に特有の「グリーン化」現象が観察されます。
β-溶血性連鎖球菌(ベータ溶血性)
β-溶血性連鎖球菌は赤血球を完全に溶解させ、コロニーの周囲に透明な溶血帯を形成します。これは、ストレプトリジンOやストレプトリジンSといった強力な溶血毒素の産生によるものです。
γ-溶血性連鎖球菌(ガンマ溶血性)
γ-溶血性連鎖球菌は赤血球を溶解しません。そのため、コロニー周囲の寒天に変色や溶血帯は見られません。
