暗記性記憶(cryptomnesia)の分かりやすい例えは?
暗記性記憶とは?
暗記性記憶(cryptomnesia)は、過去に見聞きした情報を無意識のうちに思い出し、あたかも自分が新しく考えたアイデアだと誤認する現象です。
「言葉が出てこない」感覚との類似
この現象は、いわゆる「舌がもつれた」体験(tip‑of‑the‑tongue)に例えることができます。舌がもつれた状態では、何かを知っている感覚はあるものの、正確な言葉や情報がすぐに思い出せません。
暗記性記憶の場合も同様に、頭の中に情報は残っているものの、それが過去の経験からの無意識的な再生であることに気づかず、「自分が新しく思いついた」ものだと信じてしまいます。
具体的な例
- 他人のプレゼンテーションを聞いた後、同じ構成やフレーズを自分の発表で使って「自分のアイデアだ」と思い込む。
- 読んだ小説の一節を思い出し、別の作品に引用したときに「自分が書いた」ものだと勘違いする。
このように、暗記性記憶は「思い出せない」感覚と「自分のオリジナル」感覚が交錯する、微妙な認知バイアスです。
