耳キャンドル療法の概要と安全性

耳キャンドル(イヤーキャンドル)は、何千年もの歴史を持つ代替療法で、耳垢を柔らかくし、体の自然な排泄プロセスを助けるとされています(Vanderbilt大学の研究)。耳だけでなく、精神や心の浄化を目的とすることもあります。施術は通常、瞑想状態で行われます。実施前には必ず医師に相談してください。

耳キャンドルの目的

耳垢が耳道を塞いだり、塞ぎつつある場合に、柔らかくして自然に排出させることが目的です。耳は外部のゴミが体内に入らないよう、自然に耳垢を生成します。耳垢は固まると外耳道へ押し出されますが、過剰な分泌や綿棒の使用、耳道が狭いと耳垢が詰まりやすくなります。その結果、耳が詰まった感覚、聴力低下、痛みが生じることがあります。キャンドルは耳垢の移動を促し、通路を開くと考えられています。

キャンドルの仕組み

使用するキャンドルは中が空洞で先が細くなっており、主にミツロウやパラフィンで作られます。健康食品店やナチュラリストショップで購入できます。施術は横向きに寝るか、椅子に座って背筋を伸ばし、キャンドルを治療側の耳に対して45度の角度で保持します。キャンドルの片側を外耳道の入口に軽く差し込み、深く入れずに耳道に乗せます。その後、反対側の先端に火をつけます。燃焼により煙が空洞を通って耳道へ吸い込まれ、患者は耳の中でパチパチという音を聞くことがあります。全工程は10〜15分で、キャンドルを取り除きます。キャンドル内部には茶色のワックス状物質が残りますが、これは耳垢ではなくキャンドル自体のワックスであるとCreighton大学は指摘しています。

安全性は?

Vanderbilt大学の研究では、耳キャンドルは耳にほとんど効果がなく、誤った使用は耳道を損傷する恐れがあると結論付けられています。主なリスクは、キャンドルのワックスが耳道に落ちて鼓膜に付着し、乾燥して手術が必要になることや、永久的な聴力障害を引き起こす可能性です。米国食品医薬品局(FDA)および放射線医療機器センターは、耳キャンドルは安全でも効果的でもないと警告しています。

以上の点から、耳キャンドルは推奨されません。

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