ボタン電池が耳内部に漏れた場合の影響とは
化学やけど
ボタン電池は水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの腐食性化学物質を含んでいます。これらが耳内の繊細な組織に触れると、深刻な化学やけどを起こし、外耳道や鼓膜、その他の耳構造を損傷します。
組織損傷と壊死
漏出した腐食性物質が長時間接触すると、皮膚、筋肉、軟骨などの組織が損傷し、壊死(組織死)に至ることがあります。
鼓膜穿孔
化学やけどや圧力により鼓膜が破れると、聴力低下、めまい、疼痛が生じます。
聴力低下
蝸牛や聴神経が損傷すると、永続的な聴力低下が起こります。障害の程度は化学物質への曝露時間と濃度に依存します。
感染リスク
異物と化学やけどによる開放創が細菌感染を招き、さらに合併症や組織破壊を引き起こす可能性があります。
内部出血
重度の場合、血管が侵食され内部出血や血腫が形成されることがあります。
全身への影響
漏出した化学物質が飲み込まれたり血流に取り込まれたりすると、胃腸障害、呼吸困難、心血管系の合併症など全身症状を引き起こす恐れがあります。
緊急対処
耳内にボタン電池が漏れた疑いがある場合は、直ちに救急医療を受診してください。自分で電池を取り除こうとすると、さらに組織を傷つける危険があります。耳鼻咽喉科専門医が安全に電池を除去し、必要な治療を行います。
