アナンコファジア(土食症)とは?
アナンコファジアとは
古代ギリシャ語の「αναγκη」(必要)と「φαγεια」(食べる)に由来し、心理的な理由で土、粘土、炭、チョークなどの栄養価のない物質を摂取する稀な摂食障害です。別名はジオファジア、土食、粘土食、土食症などがあります。
ピカ(異食症)との関係
アナンコファジアは、少なくとも1か月以上続く非栄養性物質の摂取を特徴とするピカ(異食症)の一形態とみなされます。ピカは主に子どもや妊娠中の女性に多く見られますが、成人でも発症することがあります。
主な原因
原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が組み合わさっていると考えられています。
栄養欠乏
鉄欠乏性貧血などの栄養素不足があると、体はそれらの栄養素を含むとされる非食物への欲求を抱くことがあります。
心理的要因
ストレス、 anxiety、うつなどの精神的な状態が、土や粘土を食べることで一時的な安堵感や快感を得ようとする行動につながります。
文化的・慣習的背景
一部の文化圏では、特定の土や粘土を摂取することが健康増進や体調回復に効果があると信じられ、慣習的に行われることがあります。
健康への影響
- 栄養欠乏の悪化:非栄養性物質の摂取は本来必要な栄養素の吸収を妨げ、貧血や免疫低下を招くことがあります。
- 消化器系の障害:便秘、下痢、腹痛などの胃腸症状が頻発します。
- 有害物質の摂取:土や粘土には鉛、砒素、寄生虫卵などの毒素が含まれる場合があり、体内に取り込むと中毒や感染症のリスクが高まります。
- 社会的問題:異食行動は周囲からの偏見や差別を招き、孤立感や社会的スティグマにつながります。
対処と治療
本人や身近な人が異食の兆候に気付いたら、早めに専門家の診断を受けることが重要です。精神科医や臨床心理士が原因を評価し、栄養補給、認知行動療法、ストレスマネジメントなどを組み合わせた治療計画を立てます。
適切なサポートと治療により、アナンコファジアは改善可能です。自己判断での対処は避け、必ず医療機関に相談しましょう。
