腎臓で作られる濾過液は尿とどう違うのか

1. 成分の違い

・濾過液: 糸球体で血液から最初に濾過された液体で、水、電解質、ブドウ糖やアミノ酸などの小分子、尿素やクレアチニンなどの老廃物、血液中にあるその他の溶質が含まれます。

・尿: 腎臓の濾過・再吸収・分泌を経て最終的に生成された液体で、主に水から成り、尿素、クレアチニン、尿酸、各種イオンなどの老廃物が高濃度で含まれます。

2. 位置と処理過程

・濾過液: 糸球体で生成され、腎細管を通過しながら多数の再吸収や分泌が行われます。必要な栄養素や水、電解質は血流に戻されます。

・尿: こうした処理が完了した後の液体が腎盂に集められ、膀胱へ送られ、貯蔵・排泄されます。

3. 濃度の違い

・濾過液: 血漿に近い組成で、溶質濃度は低めです。老廃物は少なく、必須成分は多く含まれます。

・尿: 腎細管で水分と必須成分が再吸収されるため、残った溶質の濃度が上がります。老廃物が多く、必須栄養素は少なくなります。

4. 量の違い

・濾過液: 腎臓で一日あたり約180リットルもの濾過液が生成されます。

・尿: 再吸収により最終的に排出される尿は約1〜2リットルと、濾過液に比べてはるかに少量です。

5. pHの違い

・濾過液: 血液と同様にpHは7.35〜7.45の範囲です。

・尿: 食事や代謝、腎機能により変動し、pHは6前後のやや酸性から8前後のややアルカリ性まで幅があります。

これらの違いは、腎細管が濾過液を選択的に再吸収・分泌し、老廃物を濃縮して尿を作り出す重要な役割を示しています。

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