ナンキンムシ(ベッドバグ)アレルギーとは
ナンキンムシは童話のモンスターではありません。実際に世界中の大都市で蔓延している生きた昆虫です。眠っている間に小さな虫が噛むという考えだけでも嫌悪感が湧きますが、噛まれた後のかゆみはさらに不快です。ナンキンムシに対して過敏でなくても、十分な数の噛み跡ができるとアレルギーを発症することがあります。
ナンキンムシとは?
ナンキンムシは、CDC(米国疾病予防管理センター)が「翼のない、赤茶色の血を吸う昆虫で、最大7mmの大きさ」と定義しています。夜行性で、昼間は壁のひび割れや塗装の割れ目、マットレスの縫い目、ベッドリネンの中などに潜んでいます。人が眠っている間に血を吸い、寿命は約4か月から1年です。
噛み跡の対処法
ナンキンムシの噛み跡は主にかゆみを伴い、蚊に刺された時と似ていますが、かゆみが長引くことが多いです。ハーバード公衆衛生大学院の研究によると、医師は抗ヒスタミン薬やステロイド系外用薬でアレルギー反応や炎症を抑えることが一般的です。市販のかゆみ止めクリームも有効です。
病原体の媒介について
蚊などと異なり、ナンキンムシは病原体を他人に伝染させることはありません。血液は一方向に吸われるだけで、ウイルスが次の宿主に移ることは確認されていません。例えばB型肝炎ウイルスは吸血後最大6週間検出されることがありますが、感染拡大の証拠はありません。
アナフィラキシーとアレルギー
通常は害はありませんが、長期間にわたって多数の噛み跡ができると、体が過敏になりアレルギーを発症することがあります。稀にアナフィラキシー反応を起こすこともあり、症状は腫れ、じんましみ、血圧低下、血管拡張などです。これはミツバチの針やナッツ、シーフードに対するアレルギーと同様の重篤な反応です。
駆除対策
ハーバード公衆衛生大学院は、以下の対策を推奨しています。
- 部屋の不要なものを処分し、ナンキンムシの隠れ場所を減らす。
- 歯ブラシなどでひび割れや隙間を徹底的に掃除し、卵を除去する。
- マットレスやボックススプリングに専用の防護カバーを使用する。
- すべての穴や割れ目をパテで埋め、必要に応じて専門の駆除業者に依頼する。
