狂犬病ワクチン接種の概要とポイント
特徴
ワクチンは不活化(死滅)したウイルスを使用し、上腕の三角筋に注射します。幼児の場合は大腿部に接種することがあります。接種は通常3〜5回のシリーズで行われ、予防目的と曝露後治療の2つのスケジュールがあります。
予防接種
一般人には必要ありませんが、以下の3つのカテゴリーに属する人は推奨されます。
- 獣医師や動物取扱者など高リスク職業の従事者
- 狩猟、罠設置、洞窟探検などでアライグマ、スカンク、コウモリ、野生犬・猫などと頻繁に接触する人
- 犬狂犬病が蔓延している地域へ旅行する国際旅行者、または医療アクセスが限られる地域への渡航者
予防接種は3回投与し、継続的にリスクがある場合はブースター接種が推奨されます。
曝露後治療
狂犬病ウイルスに曝露の可能性があるすべての人は、曝露後治療が必須です。適切に実施された治療は失敗例が報告されていません。症状が出た場合の致死率はほぼ100%です。
予防接種を受けていない場合、まず免疫グロブリン(RIG)を傷口近くに投与し、短期的な保護を得ます。その後、できるだけ早く最初のワクチン接種を行い、3日、7日、14日目に追加接種を行います。
考慮すべき点
予防接種を受けていても、狂犬病に曝露された場合は追加で2回(曝露直後と3日後)の接種が必要です。予防接種は完全な免疫を保証するものではありません。
誤解と真実
- 不活化ワクチンから狂犬病に感染することはありません。
- 妊娠中でも、曝露リスクが高い場合はワクチン接種が推奨されます。
- 曝露後14日以内に症状が出なければ安全という考えは誤りです。潜伏期間は平均14〜21日ですが、稀に数年かかることもあります。
注意事項
重篤な副反応は稀で、主な副作用は注射部位の痛みや腫れです。中等度以上の疾患を抱えている人は予防接種を控えるべきで、接種予定がある場合は体調が悪化した際に医師と相談して日程を調整してください。
