ホルムアルデヒドが引き起こす肺の問題と対策
機能
ホルムアルデヒドは無色のガスで、強い刺激臭があります。農業、写真、木材防腐などの化学中間体として使用され、建築資材、接着剤、塗料、紙のコーティング、合板などにも含まれます。また、遺体防腐や医療検査、工業用殺菌剤としても利用されています。
曝露経路
ホルムアルデヒドへの主な曝露は、汚染された空気を吸い込むことです。室内では、ホルムアルデヒドを含む建材や家具が空気中に放散します。換気の悪い燃料燃焼器具の使用でも曝露リスクがあります。屋外では、発電所、工場、焼却施設、自動車の排ガスなどが原因です。喫煙者はタバコ煙からもホルムアルデヒドにさらされます。工場労働者、研究所技術者、医療従事者、葬儀関係者なども高リスクです。
非癌性の影響
吸入により肺に強い毒性があり、短期間の曝露で咳、喘鳴、胸痛、気管支炎などの症状が現れます。短時間の曝露であれば症状は改善することがありますが、長期または頻繁に曝露されると慢性的な呼吸器症状(咳、喘鳴、息切れ、胸痛)が続くことがあります。
癌性の影響
ホルムアルデヒドは肺がんをはじめ、鼻腔・副鼻腔・鼻咽頭・脳がんのリスクを高めるとされています。米国環境保護庁(EPA)は「ヒトに対する発がん性が疑われる物質」と位置付けており、持続的な肺刺激が細胞変異を引き起こす可能性があります。
予防・対策
- ホルムアルデヒドへの曝露をできるだけ減らす。
- 外装向けの低ホルムアルデヒド合板や無添加の建材を選ぶ。
- 建材購入時にホルムアルデヒド含有量を確認する。
- 燃料燃焼器具や化学薬品を使用する際は十分な換気を行う。
- 喫煙を控える、またはやめる。
- 室内温度を適度に保ち、エアコンや除湿機で湿度を下げる。
