放射線治療の悪影響とは?
放射線治療はがん細胞の増殖を抑えるために高エネルギーのビームを照射し、DNAを損傷させて増殖を止めます。しかし、がん細胞だけでなく正常細胞も被ばくし、副作用が生じることがあります。
皮膚
照射部位は皮膚の上層を通過するため、日焼けのような赤みやかゆみ、はがれ、焼けるような感覚が現れます。特に乳がん術後の放射線治療では、ブラジャーや腕の動きが皮膚刺激を増大させることがあります。
疼痛(痛み)
手術後に神経が感覚を取り戻す過程で、放射線に対して敏感になり胸部に痛みを感じやすくなります。乳房切除後にインプラントを入れた場合、組織が伸びて神経が腫れ、痛みが増すことがあります。
倦怠感
長期間続く倦怠感は放射線治療の最も一般的な副作用です。休息だけでは改善せず、治療終了後も数ヶ月続くことがあります。睡眠欲求が高まり、日常活動への関心が低下し、集中力や会話力が低下します。放置するとうつや体重増加など二次的な問題を引き起こすため、適切な対策が必要です。
心臓
放射線は心拍の乱れや頻脈を引き起こすことがあります。呼吸困難、激しい胸痛、咳、足のむくみも見られます。肥満、喫煙、ストレスなどの生活習慣が心臓障害のリスクを高めます。
血液検査値(白血球数)
放射線治療により白血球数が低下し、感染症にかかりやすくなります。照射部位に炎症が起きて赤く腫れ、発熱、寒気、下痢、息切れなどの症状が現れることがあります。
肺
肺が放射線で損傷すると、乾いた咳や息切れが出ます。治療中に肺血栓ができることがあり、足の痛みや腫れがそのサインです。血栓は早期に治療しないと脳や心臓へ流れ込む危険があります。
