がん患者に対する放射線治療とは?

放射線治療(ラジオセラピー)は、がん細胞を死滅させることを目的に放射線を照射する治療法です。がん患者の半数以上が何らかの形で受けることがあり、単独で行われる場合もあれば、手術や化学療法と組み合わせて行われることもあります。

治療の種類

主に以下の2つの方法があります。

  • 外部ビーム放射線療法(External Beam Radiation Therapy):大型の装置から体外に向けて放射線を照射し、腫瘍部位だけを狙います。装置は回転しながら放射線を照射するため、音が大きいことがあります。
  • 内部放射線療法(Internal Radiation Therapy):放射性物質を体内に直接埋め込むか、カプセルや液体として投与します。カプセルや液体形態のものもあり、すべてががん細胞を破壊することを目的としています。

治療期間と効果の現れ方

放射線ががん細胞に直接殺傷効果を与えるまでには時間がかかります。通常、数回の照射を行い、照射後数日から数週間で細胞死が始まり、最終的には治療終了後数か月にわたってがん細胞が減少し続けます。

副作用

副作用は照射部位によって異なりますが、代表的なものは以下の通りです。

  • 下痢、嘔吐、吐き気、倦怠感
  • 脱毛、皮膚の変化、口腔や喉の炎症
  • 視力低下、頭痛、咳嗽
  • 不妊(特定の部位に高線量を照射した場合)

健康な細胞への配慮(予防・対策)

放射線はがん細胞だけでなく正常細胞にも影響を与えますが、以下の方法でダメージを最小限に抑えることが可能です。

  • できるだけ低い線量で、がん細胞を確実に死滅させる最適な線量設定
  • 照射を数回に分ける(分割照射)ことで正常細胞に回復時間を確保
  • 高度な画像誘導技術で照射範囲を正確に限定し、周辺組織への被ばくを減らす

放射線治療のメリット

主な利点は以下の通りです。

  • 疼痛がほとんどなく、非侵襲的に実施できる
  • 腫瘍を縮小させ、手術前にサイズダウンさせることができる(術前放射線療法)
  • 手術後に残存がん細胞を除去し、再発リスクを低減できる(術後補助放射線療法)
  • 化学療法や手術と組み合わせることで、総合的な治療効果が高まる

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