X線とCTスキャンはどのように働くのか?

X線の仕組み

X線は可視光やマイクロ波と同じ電磁波ですが、波長が極めて短いため、人体などの多くの物質を透過します。X線ビームが体内を通過すると、組織の密度に応じて吸収される量が変わります。骨や筋肉などの高密度組織は多くのX線を吸収し、脂肪や空気などの低密度組織は比較的透過します。この差がフィルムやデジタル検出器上に画像として現れ、体内の構造が可視化されます。

主に骨折、肺炎、乳がんや肺がんなどのがん検診に利用されます。

CTスキャンの仕組み

CT(コンピュータ断層撮影)は、X線とコンピュータを組み合わせて体内の断層画像を作成する技術です。患者は円形の装置(CTスキャナー)の中を横切るテーブルに横たわります。スキャナーは患者の周囲を回転しながら、さまざまな角度から多数のX線画像を取得します。取得した画像はコンピュータで再構成され、三次元的な断層画像が得られます。

血管や臓器などの複雑な構造を詳細に描写でき、がん、心疾患、脳卒中の診断や、生検・手術のナビゲーションにも利用されます。

X線とCTスキャンの比較

  • X線は平面(2次元)画像、CTは立体(3次元)画像で、CTは体内の複雑な構造を把握しやすい。
  • 画像の詳細度がCTの方が高いため、微小な異常や変化も検出しやすい。
  • CTはX線に比べ放射線量が多いが、医療上安全な範囲で管理されている。

一般的に、単純な骨折や肺炎の診断にはX線が、がんや心疾患などの高度な診断にはCTが選択されます。

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