黒色腫(メラノーマ)ステージIIIの治療
黒色腫(メラノーマ)は皮膚に発生するがんです。ステージIIIは、がんがリンパ節に転移しているが、遠隔臓器への転移は認められない状態を指します。ステージIIIはIII A、III B、III Cの3タイプに分けられ、リンパ節転移の範囲(顕微鏡下で確認できる微小転移か、触知できる大転移か)や原発腫瘍の潰瘍有無で区別されます。
手術
がんが皮膚の限られた部位に局在し、腫瘍が少数の場合は手術が適応されます。広範囲切除(wide excision)と呼ばれる手術で、腫瘍とその周囲の皮膚・組織を一定の幅と深さで切除します。切除幅は原発腫瘍の大きさや深さに応じて決定されます。
治療的リンパ節切除(Therapeutic Lymph Node Dissection, TLND)
治療的リンパ節切除は、がん細胞が確認されたリンパ節を外科的に除去する手術です。特に大転移が認められるステージIII黒色腫に有効です。リンパ節系へのがんの拡散を抑制し、予後改善に寄与します。
補助療法
補助療法は手術と併用して行う治療で、化学療法や放射線療法はステージIII黒色腫には効果が限定的です。現在、最も有効とされる補助療法はインターフェロンα‑2bです。インターフェロンは体内で自然に産生されるタンパク質で、α‑2bは医薬品として製造された形態です。メラノーマセンターの報告によれば、インターフェロンα‑2bはステージIII黒色腫に対して有意な治療効果を示す唯一の補助療法です。
