セレチド(Seretide)の効果と副作用

セレチドは、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療に用いられる処方吸入薬です。フルチカゾンプロピオン酸エステルとサルメテロールという2つの有効成分が組み合わさっており、炎症の抑制と気道の拡張を同時に行います。使用前には必ず医師に相談してください。

セレチドの有効成分

製薬メーカーGlaxoSmithKlineは、フルチカゾンとサルメテロールの合剤を米国・カナダでは「Advair」、欧州連合では「Seretide」という商品名で販売しています。吸入器のタイプと用量は次の通りです。

  • 標準型セレチド吸入器:1回吸入あたりフルチカゾン50µg+サルメテロール25µg、またはフルチカゾン125µg+サルメテロール25µg。
  • Accuhaler(ドライパウダー吸入器):1回吸入あたりフルチカゾン100µg+サルメテロール50µg、またはフルチカゾン250µg+サルメテロール50µg。

サルメテロールの気道への効果

サルメテロールはβ2受容体作動薬(β2-アゴニスト)で、気道平滑筋を弛緩させることで呼吸困難を改善します。吸入後すぐに作用し、約4時間持続するため、1日数回の投与が必要です。

フルチカゾンプロピオン酸エステルの抗炎症作用

フルチカゾンはステロイド系抗炎症薬で、細胞内のステロイド受容体に結合し、核内で特定のDNA配列(レスポンスエレメント)に結合して遺伝子転写を調節します。その結果、肺組織の炎症を抑えるタンパク質が産生され、気道の腫れや粘液分泌が減少します。

セレチドの副作用

β2-アゴニストであるサルメテロールの主な副作用は、心拍数の増加、動悸、不安、震え、血中カリウム低下(重篤な場合は致命的)です。フルチカゾンはステロイド離脱症状として関節痛・筋肉痛、倦怠感、うつ状態を引き起こすことがあります。

また、使用中は肺疾患、心臓疾患、神経障害の有無を医師が定期的にチェックする必要があります。その他、鼻炎、結膜炎、湿疹、関節炎などの症状が出ることもあります。

以上の情報は、医師の指導のもとで正しく使用することが前提です。

喘息 - 関連記事