RSI(迅速シーケンス誘導)手順

概要

RSI(Rapid Sequence Induction、迅速シーケンス誘導)は、呼吸機能が低下した患者の気道確保を迅速に行うための医療手技です。適切な訓練を受けた医療従事者が実施し、薬剤だけでは呼吸が改善しない場合に使用されます。

適応例

  • 頭部外傷に伴う呼吸不全
  • 重度のやけどや吸入障害
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)や喘息などの呼吸器疾患

上記のような状況で、患者を鎮静・筋弛緩させたうえで、気管内チューブを挿入し直接気道を確保します。

使用薬剤

  • 鎮静薬:エトミデート(作用時間5〜8分)で嘔吐反射を抑制し、意識消失を誘導。
  • 筋弛緩薬:スキシノラリン(Succinylcholine)などを併用し、5〜10分間の短時間麻痺を実現。
  • 長時間の麻痺が必要な場合は、ベクロニウム等を使用。

挿管手順と確認

気管チューブの挿入後は、正しい位置にあるかを必ず確認します。肺からの呼吸音が聞こえ、胸部の上部(上腹部)からの異常音がないことを確認することで、手技の成功を判断します。失敗した場合は、代替の気道デバイスを使用します。

モニタリング

手技中は患者のバイタルサインを継続的に監視します。特に気管チューブ内の二酸化炭素濃度(PaCO₂)は38〜42 mmHgを目安に管理します。

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