SEL(音響エクスポージャーレベル)の計算方法

音響エクスポージャーレベル(SEL)は、騒音や大音量の音が人間や環境に与える影響を時間で加重した指標です。音圧の物理量であるデシベル(dB)で表し、A特性(dBA)やC特性(dBC)など、人間の聴覚感度に合わせた重み付けが可能です。騒音が続く時間は時間または時間の小数で表し、SELは「音圧レベル」と「時間」の2つを組み合わせて算出します。

必要なもの

  • 電卓
  • スプレッドシートソフト(例:Excel、Google Sheets)

手順

  1. ステップ1:dBAで手動計算

    測定した音圧レベル(dBA)を10で割り、指数として10のべき乗にします。
    式は 10^(n/10) で、ここで n は dBA 値です。例として n=60 の場合、N = 10^6 となります。

    ロックバンドは108〜114 dBA の音圧になることがあり、普通の会話音より約16倍大きいです。
  2. ステップ2:時間と掛け合わせる

    ステップ1で得た N に、騒音にさらされた時間(時間単位)を掛けます。時間は小数で表し、たとえば40分は 40/60 = 0.66 時間です。

  3. ステップ3:8時間基準に変換し対数を取る

    得られた積を 8 で割り、常用対数(log10)を取り、最後に 10 倍します。
    SEL = 10 × log10( (N × T) / 8 )。

    異なる音圧と時間が複数ある場合は、各 (N × T)/8 を足し合わせてから同様に対数を取ります。
    Cumulative SEL = 10 × log10( Σ (N_i × T_i) / 8 )。

  4. ステップ4:スプレッドシートで自動計算

    定期的に SEL を算出するなら、スプレッドシートに数式を組み込んで自動化すると便利です。

  5. ステップ5:シートの構成

    新規シートを開き、A列に「イベント」、B列に「時間(h)」、C列に「dB」の見出しを作ります(A3、B3、C3 に入力)。時間は小数で入力し、80分は 1.33 時間のように記入します。

  6. ステップ6:SEL 計算式の入力

    セル A7 に「SEL」と入力し、セル C7 に次の数式を入力します(3 件のデータ例):
    =10*LOG10(((B3)*10^(C3/10))/8 + ((B4)*10^(C4/10))/8 + ((B5)*10^(C5/10))/8)
    数式中の「+」の前後にスペースは入れず、すべての括弧を正しく配置してください。データ範囲を増やす場合は、数式に該当セルを追加すれば自動的に更新されます。入力が完了すれば、C7 に 8 時間 SEL の結果が表示されます。

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