聴覚検査の種類と概要
聴覚障害は高齢者に多く見られ、米国では65歳から85歳の約3割が何らかの聴力低下を抱えています。早期発見と適切な治療のために、さまざまな聴覚検査が実施されます。本稿では主要な検査方法とその目的を解説します。
一般的なスクリーニング検査
医師が各耳に対して異なる音量で語句を発し、患者がどの程度聞き取れるかを確認します。患者に語句の繰り返しや手を挙げてもらい、聞き取りにくい場合は音量を上げて再評価します。
チューニングフォーク検査
チューニングフォークを叩いて発生させた振動音を用い、外耳から中耳、内耳までの音伝導経路や神経の機能を評価します。患者が音を聞くかどうかで、伝導性難聴か感音性難聴かを判別します。
純音聴力測定(オーディオメトリー)
専用のオーディオメーターとヘッドホンを使用し、さまざまな周波数の純音を段階的に提示します。患者は音を聞いたらボタンを押すか手を上げます。音量を下げ続け、聞き取れなくなる閾値を測定し、聴力図として記録します。
聴性脳幹反応(ABR/BAER)検査
頭皮と耳たぶに電極を装着し、クリック音や音刺激を耳に送ります。電極は脳幹の反応を電位として記録し、感音性難聴や神経伝達の異常を評価します。
耳音響放出(OAE)検査
新生児の聴覚スクリーニングとして用いられ、細いマイクロフォンを耳道に挿入し、音刺激に対する内耳(蝸牛)の自発的な音の放出を測定します。反応が検出できれば正常な聴覚と判断されます。
