アルコール性脂肪肝炎の症状と診断ポイント
コロンビア大学のハワード・J・ウォーマン博士によると、アルコール乱用は世界的に高い罹患率と死亡率の主要因のひとつです。過度の飲酒により肝臓に脂肪が蓄積し、アルコール性脂肪肝炎(アルコール性肝炎)となります。放置すれば肝硬変へ進行し、命に関わる重篤な状態になります。早期に症状を把握し、適切な治療を受けることが重要です。
無症状期
軽度のアルコール性脂肪肝炎は自覚症状がほとんどありません。診断には血液検査や、肝臓の脂肪量を評価するCT、MRI、肝生検などが用いられます。
消化器症状
- 食欲不振
- 腹部のむくみ(腹水)
- 急激な体重増加
- 腹部の圧痛
これらは軽く見えることがありますが、常習的にアルコールを摂取している人にとっては深刻な警告サインです。
神経症状
- 頭痛
- 意識混濁・混乱
- 視力のぼやけ
- めまい・ふらつき
肝機能低下に伴い、血中の有害物質が蓄積することで神経系に影響を及ぼします。
黄疸
病状が進行すると、皮膚や眼白が黄色くなる黄疸が現れます。肝臓がビリルビンを十分に処理できなくなるためです。
症状の頻度と進行度
アルコール摂取後に症状が悪化することが多いですが、病状の重症度に応じていつでも現れます。重度の場合は症状が頻繁に、かつ顕著に現れます。
