白内障の治療法

白内障は眼の水晶体が濁る状態です。濁りの程度はごく小さく視力にほとんど影響しないものから、中心部に広がって視界を遮るほど大きいものまで様々です。米国国立眼研究所(NEI)によると、白内障の多くは加齢が原因ですが、先天性白内障として出生時に存在するケースや、外傷・過度の紫外線・放射線による二次的なものもあります。また、緑内障や糖尿病、ステロイドの長期使用などの既往症や手術後にも二次白内障が発生します。

予防・保存的治療

  • 白内障を根本的に非手術で治す方法は現在ありませんが、リスク因子を管理することで進行を遅らせられます。紫外線カットのサングラスを使用し、適正体重を維持し、糖尿病をコントロールし、禁煙・禁酒を心がけましょう。初期段階の白内障では、最新の処方箋眼鏡を使用し、十分な照明と拡大鏡で読書や細かい作業を行うと視力を補えます。

手術

  • 従来は視力が著しく低下するまで手術を延期していましたが、現在は早期に安全に手術できる技術が普及しています。NEIが紹介する主な手術法は次の2つです。

    • ファコエマルシフィケーション(フェイコ): 超音波プローブで水晶体を細かく砕き、吸引で除去する方法。角膜側に極小切開を行うため回復が早いです。
    • エクストラカプセル法: 角膜にやや大きめの切開を作り、白内障水晶体を一塊で取り除いた後、残りのレンズ核を吸引します。

眼内レンズ(IOL)植込み

  • 手術時に水晶体を除去した後、人工の眼内レンズ(IOL)を眼内に固定します。IOL の種類は以下の通りです。

    • 単焦点レンズ: 1つの距離に最適化されており、遠近のいずれかで眼鏡が必要になることがあります。
    • 多焦点レンズ: 複数の距離に焦点を合わせられ、眼鏡使用を大幅に減らせます。
    • プレミアムレンズ(遠近両用・乱視矯正): 老眼や乱視を同時に補正しますが、保険適用外で費用がかかります。

    眼疾患や外科的合併症がある場合はIOL植込みが適さないこともあります。その場合はコンタクトレンズや眼鏡で視力を補正します。

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