排卵した卵子が卵管へ移動する仕組み

卵子が卵管へ移動する仕組み

排卵後、卵子は卵管(子宮側へ向かう輸卵管)へと運ばれます。この移動は複数の生理的メカニズムが協調して働くことで実現します。

1. 繊毛(せんもう)の波動

卵管内壁は多数の繊毛で覆われており、繊毛は左右に揺れるように波を作ります。この波動が微小な液体の流れ(液体電流)を生み出し、卵子を卵管内へと押し流します。

2. 蠕動運動(ぜんどううんどう)

卵管の平滑筋がリズミカルに収縮・弛緩することで、蠕動波が発生します。蠕動波は卵子を子宮方向へと前進させる推進力となります。

3. 指状突起(ふんじょうとっき)の吸引

卵管の入口付近にある指状突起(ファイブラ)は、卵子が排卵された直後に開き、軽い吸引力で卵子を卵管内部へ取り込みます。

4. ホルモンによる化学的シグナル

排卵期に分泌されるエストロゲンやプロゲステロンは、卵管平滑筋の収縮を促進し、上記の機構を最適化します。また、卵子周囲の粘液環境を変化させ、卵子の移動を助けます。

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