どのような場合に溢乳症の手術が必要ですか?
手術が検討されるケース
薬物療法や保存的管理で症状が改善せず、原因が良性のプロラクチノーマ(プロラクチン分泌下垂体腫瘍)と判明した場合に、手術が選択肢となります。特に以下の状況では手術が検討されます。
- 薬物治療で症状が十分にコントロールできない。
- 腫瘍が大きく、成長傾向がある。
- 視野障害など、腫瘍が周囲組織を圧迫している。
経蝶形骨手術(トランス・サイフェノイド手術)
プロラクチノーマによる溢乳症の手術は、経蝶形骨手術と呼ばれます。鼻腔から下垂体にアクセスし、蝶形骨窓を開いて骨格の底(鞍骨)を通じて腫瘍を除去します。特殊な器具を用いて腫瘍の全体または一部を慎重に摘出し、腫瘍の大きさを縮小させ、周囲組織への圧迫を軽減します。
手術の安全性と効果
適切な症例選択が行われた場合、経蝶形骨手術は高い成功率を示し、症状の改善とプロラクチン値の正常化が期待できます。経験豊富な脳神経外科医と内分泌科医が連携し、個々の患者に最適な治療方針を決定することが重要です。
手術後は長期的なフォローアップが必要です。定期的にプロラクチン濃度を測定し、手術効果の持続や再発の有無を評価します。
