乾燥した髪の原因を探る医療検査と対策

乾燥した髪はぱさつきやすく、健康な髪に必要な水分や油分が不足しています。原因はシャンプーの選択ミスから、甲状腺機能低下症といった重篤な疾患まで多岐にわたります。米国国立衛生研究所(NIH)によると、栄養失調、摂食障害、低副甲状腺機能、低甲状腺機能、過度の洗髪やブロー乾燥、刺激の強い石鹸などが乾燥髪の主な要因です。


栄養不足

栄養不足は乾燥髪だけでなく、皮膚の色素変化や筋肉量の低下、倦怠感など様々な症状を引き起こします。特にカワシオルコ病などの重度の栄養失調は、食糧不足や政治的不安定な地域で多く見られます。

  • 体内のビタミンやミネラルが不足すると、髪は乾燥しやすく、成長が止まることがあります。
  • 診断には、肝臓肥大の有無を確認する身体検査、尿検査、総タンパク質測定、その他の栄養評価が行われます。

神経性食欲不振症(摂食障害)

摂食障害は体像に対する歪んだ認識から極端な体重減少を目指す病気です。必要なビタミンやミネラルが欠乏すると、髪は乾燥して脆くなります。

  • まずは体重減少の原因を特定するため、アジソン病、セリアック病、炎症性腸疾患などの除外検査が行われます。
  • 治療は筋肉量の回復と体重増加を目的とし、入院やリハビリテーション、カウンセリング(トークセラピー)やサポートグループが用いられます。

副甲状腺機能低下症

副甲状腺が十分な副甲状腺ホルモン(PTH)を分泌できないと、体内のカルシウム・リン・ビタミンDのバランスが崩れ、髪が乾燥・損傷しやすくなります。

  • 血液検査でカルシウム、リン、マグネシウム、PTHの濃度を測定し、原因を確認します。
  • 尿中カルシウム排泄量を測定する尿検査も併用されます。

甲状腺機能低下症

甲状腺の炎症や手術、放射線治療、ウイルス性甲状腺炎、先天性欠損などが原因で甲状腺ホルモンが不足すると、髪は乾燥しやすくなります。特定の薬剤(例:過剰甲状腺機能治療薬)を使用している場合もリスクが高まります。

  • 診断は甲状腺のサイズ確認や血液検査でホルモンレベルを測定することで行われます。
  • 治療にはレボチロキシンなどの甲状腺ホルモン補充薬が用いられます。

検査と治療のポイント

まずはシャンプーを変え、洗髪は週に1〜2回に減らすことを試みましょう。コンディショナーやヘアミルクで潤いを補い、ブロー乾燥やアイロン、カラー剤、パーマなどの刺激は避けます。

それでも改善しない場合や他の症状が疑われる場合は、医師の診察を受けて血液検査や毛髪顕微鏡検査、関連疾患の検査を実施してください。

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