女性が抜け毛になる原因とは?
女性のテストステロンが過剰になる(アンドロゲン優位)と、抜け毛だけでなく顔や体の毛が増え、にきびや声の低下、攻撃的になることがあります。テストステロンは血液検査で測定でき、正常範囲は約70 ng/dL とされています。ホルモン値に問題がなければ、他の要因が抜け毛の原因となります。
テストステロンとエストロゲンのバランス
20代の女性は相対的にテストステロンが高めですが、エストロゲンやプロゲステロンとバランスが取れています。閉経が近づくとエストロゲンが急激に減少し、テストステロンが相対的に優位になるため、抜け毛が進行しやすくなります。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
PCOSではインスリン抵抗性が強くなり、卵巣が大量のテストステロンを産生します。その結果、排卵障害や不妊に加えて、男性型脱毛や体毛増加といった症状が現れます。
円形脱毛症(自己免疫性)
円形脱毛症は免疫系が毛包を攻撃することで起こり、頭全体に広がる抜け毛が見られます。パターンが男性型脱毛と異なり、甲状腺機能異常や全身性エリテマトーデス(SLE)も原因になり得ます。
瘢痕性脱毛症
瘢痕性脱毛症は毛包が瘢痕組織に置き換わり、永久的に毛が生えなくなります。遺伝的要因が関与していると考えられ、はげ斑ができるのが特徴です。
前頭部線維性脱毛症(閉経後女性)
閉経後の女性に多く見られる前頭部線維性脱毛症は、瘢痕性脱毛症の一種で、前頭部の髪が徐々に後退します。
栄養素不足
ビタミンB群、ビタミンA(上限2,500IU/日)、ビタミンC・E、鉄、亜鉛、マグネシウム、パントテン酸、タンパク質が不足すると毛髪の健康が損なわれ、抜け毛が増えます。
薬剤の副作用
抗凝固薬、抗うつ薬、経口避妊薬、化学療法薬、痛風薬、ニキビ治療薬、抗けいれん薬、抗炎症薬などは抜け毛を引き起こすことがあります。
抜け毛が気になる場合は、まずホルモン検査や血液検査で原因を特定し、医師に相談することが重要です。
