溶血性貧血の主な原因とは

溶血性貧血とは

溶血性貧血は、赤血球が骨髄での産生速度よりも早く破壊されてしまう状態です。その結果、血液中の赤血球数が減少し、酸素運搬能力が低下します。

主な原因

1. 異常な赤血球

遺伝性疾患(鎌状赤血球症、サラセミア、酵素欠損症など)により、赤血球の形状や機能が異常となり、早期に破壊されやすくなります。

2. 自己免疫性溶血

自己免疫性溶血性貧血では、免疫系が誤って自分の赤血球を攻撃します。全身性エリテマトーデス(SLE)や特定の薬剤、感染症が引き金になることがあります。

3. 機械的損傷

異常な心臓弁(弁膜症)や血管奇形、人工心臓弁・血液ポンプなどの医療機器が赤血球に物理的なダメージを与え、破裂させます。

4. 感染症

マラリアやバベシア症などの寄生虫は赤血球に直接侵入して破壊します。また、特定の細菌が産生する毒素も赤血球を損傷させます。

5. 薬剤・毒素

抗マラリア薬、化学療法薬、抗生物質などの薬剤や、鉛、ヒ素、ベンゼン、蛇毒などの有害物質は酸化ストレスを引き起こし、赤血球を壊れやすくします。

6. 輸血反応

不適合な血液を輸血した場合、免疫反応が起こり、輸血された赤血球が破壊されることがあります(溶血性輸血反応)。

7. 稀な原因

発作性夜間血色素尿症(PNH)は補体活性化により赤血球が破壊されます。また、グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ(G6PD)欠損症などの代謝異常も、感染や薬剤、酸化ストレスに対して赤血球が脆弱になります。

これらの要因が単独または複合的に作用し、溶血性貧血を引き起こします。

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