エイズ(HIV感染)に対する初期治療

1980年代初頭、HIV感染に有効な治療法がなくエイズが世界的に拡大しました。現在では、HIV研究の進展により、感染がエイズ段階に進行しても使用できる多くの薬剤が開発されています。

抗レトロウイルス薬(ARV)

抗レトロウイルス薬(ARV)は、ウイルスが細胞に侵入するのを阻止したり、細胞内で増殖するのを抑制したりすることで、HIV感染を治療します。エイズに進行した場合でも、これらの薬が第一選択となります。

併用療法(コンビネーションセラピー)

異なるクラスのARV薬を組み合わせて使用することで、ウイルスに対する攻撃経路を複数確保します。現在利用できる5つの薬剤クラスのうち、通常は2つのクラスを組み合わせた治療が標準です。

治療開始のタイミング

CD4陽性T細胞数が350/µL以下になるか、エイズ定義疾患が出現した時点でARV治療を開始します。開始後は患者の生涯にわたって継続する必要があります。

日和見感染の管理

エイズ患者は日和見感染を併発しやすく、これらはARV治療と同時に適切に治療します。感染が重症化しないよう、早期介入が重要です。

服薬遵守(アドヒアランス)

すべてのARVは決められた時間に服用しなければなりません。服薬を欠くとウイルスが耐性を獲得し、薬剤の効果が失われる危険があります。

治療失敗と次の選択肢

耐性が進行し、現在のレジメンが効かなくなった状態を「治療失敗」と呼びます。この場合は新たな薬剤を用いた第2ライン治療に切り替え、ウイルス抑制を再確立します。

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