帯状疱疹の概要と対策

帯状疱疹は、主に50歳以上の成人に発症しますが、若い人でも起こり得ます。水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV、ヘルペスウイルス第3型)が原因で、水痘と同じウイルスが再活性化して起こります。

潜伏期

  • 水痘が治癒した後、VZVは神経細胞に潜伏します。水痘は主に子どもがかかり、帯状疱疹は高齢者に多く見られるため、ウイルスは数十年もの間潜伏し続けます。帯状疱疹が発症するには、過去に水痘に罹患していることが前提です。

原因

  • なぜ再活性化が起こるかは完全には解明されていませんが、免疫力の低下と加齢が主な危険因子とされています。

症状

  • 最初の症状は痛みで、軽度から重度まで様々です。痛みはウイルスが活動している神経の走行に沿って現れ、体の片側に帯状に広がります。その後、同じ神経走行に沿って赤い発疹と水疱が出現します。

治療

  • 症状が出たらできるだけ早く抗ウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビルなど)を開始します。疼痛軽減のためにステロイドや経口・外用の鎮痛剤が併用されることがあります。

合併症

  • 最も一般的な合併症は帯状疱疹後神経痛(PHN)で、発疹が治まった後も慢性的な疼痛が続きます。治療には三環系抗うつ薬や抗けいれん薬、ステロイド、麻薬性鎮痛薬、局所鎮痛剤が用いられます。

予防

  • 60歳以上の成人を対象とした帯状疱疹ワクチンが利用可能です。ワクチンは発症を完全に防ぐわけではありませんが、症状の重症化やPHNのリスクを低減することが示されています。

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