HIVの症状と対策
概要
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は免疫系のT細胞を破壊し、最終的にAIDS(後天性免疫不全症候群)へと進行させます。症状は他の疾患と似通っているため、検査を行わなければ診断はできません。
症状の種類
HIV感染に伴う症状は大きく身体的症状と精神的・心理的症状に分かれます。
- 身体的症状:発熱、夜間の発汗、下痢、体重減少、嘔吐・悪心など。
- 精神的・心理的症状:認知症様の状態、気分や行動の変化、抑うつ感、倦怠感、物忘れなど。
診断のポイント
発熱や体重減少といった客観的に測定できる症状は評価しやすい一方で、抑うつや疲労感といった心理的症状は見極めが難しいことがあります。これらの症状が持続する場合は、HIV感染の進行を疑い、速やかに血液検査を受けることが重要です。
主な症状の出現率
Martin F. Shapiro医学博士らの研究によると、HIV感染者が最も頻繁に訴える症状は「発熱」「夜間発汗」「下痢」「嘔吐・悪心」の4つです。
放置した場合の合併症
適切な治療を受けないと、頻繁な下痢や大量の発汗により脱水症状が起こります。また、急激な体重減少は栄養不良や心不全のリスクを高め、生命に関わる合併症へと進行します。
予防と治療
抗レトロウイルス薬(ART)を適切に服用し、規則正しい生活習慣を維持することで、症状は大幅に軽減されます。高リスク行動がある場合や疑わしい症状が現れた場合は、速やかに医師に相談し、HIV検査を受けましょう。
