HIV治療における副作用の概要と対処法
最も一般的な副作用
抗レトロウイルス治療全般で報告されている主な副作用は、下痢、吐き気、嘔吐、発疹、そして脂肪再分配(リポジストロフィ)です(出典: Avert.org)。
NRTI(核酸逆転写酵素阻害薬)
NRTIは血中乳酸の蓄積による乳酸アシドーシス、脂肪肝、リポジストロフィなどの代謝障害を起こすことがあります。特にアバカビルは重篤な過敏症反応を引き起こすことが知られています(出典: HIV InSite)。
NNRTI(非核酸系逆転写酵素阻害薬)
NNRTIは発疹のほか、スティーブンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死症といった重篤な皮膚障害を起こす可能性があります。また、他の薬剤との相互作用が強く、注意が必要です(出典: HIV InSite)。
プロテアーゼ阻害薬(PI)
PIは脂質代謝異常(血中脂質増加、インスリン抵抗性、高血糖)やリポジストロフィを主な副作用とします。血友病患者では出血リスクが増大する報告があり、他薬剤との相互作用も頻繁に見られます(出典: HIV InSite)。
その他の抗レトロウイルス薬
以下の3つのクラスはそれぞれ1剤のみが承認されています。
- 融合阻害薬(エンフルビチド):注射部位の反応、白血球減少、肺炎リスク増大。
- CCR5拮抗薬(マラビロック):下痢、吐き気、肝炎、上気道感染、倦怠感、めまい、筋肉痛など。
- インテグラーゼ阻害薬(ラルテグラビル):消化器症状、肝機能障害、頭痛、筋肉痛、めまい、異常な夢、発疹、倦怠感。
副作用の報告と対応
抗レトロウイルス薬を使用中の方は、感じた副作用を必ず医師に伝えることが重要です。副作用が重篤な場合は治療計画の見直しが必要ですが、薬剤の変更は必ず医師の指示のもとで行ってください。
