HIV治療の第2ライン:失敗時の対処と次の選択肢
HIVに感染し、これまで治療を受けたことがない人は「治療未経験者(treatment naive)」と呼ばれます。患者が最初に処方される薬剤の組み合わせを第1ライン治療とし、以降は第2ライン、第3ラインと番号が付けられます。現在の治療がウイルスの増殖を抑制できないと判断された場合、新たな治療ラインが設定されます。
第1ライン治療の失敗
第1ラインの薬剤カクテルが最後になることは稀です。失敗の主な要因は、服薬スケジュールの遵守が不十分であることや、ウイルスが薬剤に適応してしまうことです。実際、多くの第1ライン治療は時間とともに効果が低下します。
治療失敗の指標
治療が失敗したと判断する基準は、3回連続の血液検査でウイルス量(viral load)が上昇し、CD4細胞数が低下した場合です。失敗が確認されたら、速やかに次の治療ラインへ切り替える必要があります。
第2ライン治療開始のタイミング
第1ラインが失敗したら、できるだけ早く新しいレジメンを開始すべきです。第3回目の血液検査結果が出る前に第2ラインの薬剤が用意されていることが多く、迅速にウイルスコントロールを取り戻すことが可能です。
第2ライン治療の失敗
第2ラインも失敗することがあります。実際、第1ラインに比べて約2倍の確率で効果が不十分になることが報告されています。それでも、第2ラインはウイルス量を低く保ち、CD4数を高く維持するために重要な役割を果たします。
第3ライン以降の治療
第2ラインが失敗した場合は、すぐに第3ラインが検討されます。第3ライン以降も新たな薬剤組み合わせが用意され、失敗した場合はさらに次のラインへと移行します。近年は毎年新しいHIV薬が開発されており、医師は豊富な選択肢から最適なレジメンを組み合わせて感染をコントロールできます。
