無症状期

HIVに感染しても、症状が全く出ないことが多く、感染後数か月から数年の間に何のサインも感じない場合があります。そのため、性行為や注射器の共有などリスクがある方は、定期的な検査が重要です。感染後2〜8週間で一過性のインフルエンザ様症状が出ることもあります。

初期症状

感染直後に発熱(摂氏37.8〜38.3度)や、首や鼠径部のリンパ節腫脹、喉の痛み、頭痛、夜間の発汗、皮膚に紅斑や発疹が現れることがあります。これらは感染から2〜8週間後に出現し、1週間から1か月程度続くことが一般的です。

中期症状

ウイルスが進行すると、発熱やリンパ節腫脹が持続的になるほか、息切れ、乾いた咳、吐き気、下痢、原因不明の体重減少などが見られます。症状は慢性的になり、日常生活に支障をきたすことがあります。

後期症状

ウイルスが血液中の免疫細胞に大量に増殖すると、数週間から数か月にわたって発熱とリンパ節腫脹が続きます。さらに、頭痛、下痢、寒気、夜間の発汗、極度の倦怠感が慢性化します。

末期症状(AIDS)

免疫機能が深刻に低下すると、これまでの症状に加えて、視覚障害(ぼやけや歪み)、口腔内の白い病変(口内白斑)などが現れます。AIDSに進行すると、肺炎、結核、カンジダ症、脳症、認知症などの機会感染が頻発し、重度の体重減少や呼吸困難を伴うことがあります。特にB型・C型肝炎などの合併感染があると予後が悪化します。

HIVは早期に発見し、適切な抗レトロウイルス療法を開始することで、症状の進行を抑え、長期にわたる健康な生活が可能です。リスクのある行動をした場合は、速やかに検査を受けましょう。