エイズ(後天性免疫不全症候群)の治療法は?

エイズ(後天性免疫不全症候群)の主な治療は、抗レトロウイルス薬(ARV)です。5つの薬剤クラスがあり、完全な治癒は期待できませんが、ウイルス増殖を抑え、症状の進行を数年にわたり遅らせることができます。

抗レトロウイルス薬による治療

患者ごとに最適な薬剤組み合わせが処方され、複数の薬剤を併用することで効果を高めます。

NRTI(ヌクレオシド/ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤)

1987年に承認された最初のクラスで、逆転写酵素の働きを阻害し、ウイルスの複製を防ぎます。

NNRTI(非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤)

1997年に登場し、NRTIと同様に逆転写酵素を標的としますが、結合部位が異なるため相乗効果があります。

PI(プロテアーゼ阻害剤)

プロテアーゼ酵素を阻害し、ウイルス粒子の成熟を妨げます。代表例はサキナビル(Invirase)やネルフィナビル(Viracept)です。

融合・エントリー阻害剤

他の薬剤に耐性ができた場合に使用されます。ウイルスが宿主細胞に侵入する過程を阻害し、他のARVと併用されます。

インテグラーゼ阻害剤

2007年に導入された比較的新しいクラスで、インテグラーゼ酵素を阻害し、ウイルスDNAの宿主ゲノムへの組み込みを防ぎます。通常、他の薬剤と組み合わせて使用します。

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