HIV感染者が罹りやすい日和見感染症とは?
HIVに感染すると免疫機能が低下し、日和見感染症と呼ばれるさまざまな感染症にかかりやすくなります。以下に、HIV感染者で特に多く見られる代表的な日和見感染症と主な症状をまとめました。
代表的な日和見感染症
肺胞嚢胞肺炎(PCP)
肺胞嚢胞肺炎は Pneumocystis jirovecii という真菌が原因で起こる肺炎です。重度の呼吸困難や咳が特徴です。
トキソプラズマ症
トキソプラズマ原虫による感染で、発熱、頭痛、意識障害(混乱)などが現れます。
クリプトコッカス症
真菌 Cryptococcus が原因の感染症で、発熱や頭痛、意識障害を伴うことがあります。
カンジダ症
酵母菌 Candida による感染で、口腔カンジダ(口内炎)、膣カンジダ、あるいは臓器侵入性カンジダ症として内部臓器に広がることがあります。
カポジ肉腫
血管内皮細胞に由来するがんで、紫色や赤色の皮膚病変として現れます。
非ホジキンリンパ腫
リンパ節に発生するがんの一種で、HIV感染者に頻発します。
進行性多巣性白質脳症(PML)
JCウイルスが原因のまれな脳感染症で、神経症状が急速に進行します。
サイトメガロウイルス(CMV)感染症
免疫低下者で症状が出やすいウイルスで、発熱、倦怠感、視覚障害や消化器症状など多様な症状を引き起こします。
クリプトスポリジウム症
原虫 Cryptosporidium による感染で、下痢、腹痛、体重減少が主症状です。
ミクロスポリジウム症
微小原虫が原因で、下痢や腹痛、体重減少を伴います。
イソスポリジウム症
原虫 Isospora belli による感染で、持続的な下痢や腹部不快感が見られます。
これらは HIV 感染者が罹りやすい代表的な日和見感染症の一部です。感染予防や早期治療のために、定期的な検査と適切な抗ウイルス・抗真菌薬の投与が重要です。
