シェーグレン症候群の主な症状と対処法
米国では約100万~400万人がシェーグレン症候群と診断されています。女性に多く、診断年齢は40歳以上が中心です。根本的な治療法はありませんが、人工涙液やコルチコステロイドなどで症状を緩和できます。
シェーグレン症候群とは
シェーグレン症候群は原因不明の自己免疫疾患です。免疫細胞(リンパ球)が過剰に活性化し、本来体を守るはずの細胞を攻撃します。特に、涙腺や唾液腺などの水分分泌腺が標的となり、乾燥症状が現れます。
目・鼻・皮膚の乾燥
目の乾燥はシェーグレン症候群の代表的な症状です。眼表面が乾くと角膜潰瘍や感染症のリスクが高まります。また、鼻腔の粘膜も乾燥し、刺激感や鼻血が頻発します。皮膚の乾燥はかゆみやかさぶたを伴い、時には皮疹が出ることもあります。女性の場合、膣の乾燥による性交痛も報告されています。
口腔内の乾燥(ドライマウス)
唾液分泌が減少すると、飲み込みにくさ、虫歯、味覚低下が起こります。さらに、口腔内カンジダ症(真菌感染)を併発しやすくなります。
関節痛・疲労感・しびれ
慢性的な疲労感は生活の質を大きく低下させます。末梢神経が障害されると、手足や顔面にしびれやチクチク感が現れます。また、関節炎やリウマチ様の関節痛も頻繁に見られます。
肺への影響
免疫細胞が肺組織に浸潤すると、気管支炎や肺炎といった炎症性疾患を引き起こすことがあります。呼吸困難や咳が続く場合は、専門医の診断が必要です。
肝臓の異常
自己免疫性肝炎や肝酵素の上昇が見られることがあります。肝腫大や血液検査での異常は、症状の一環として注意が必要です。
膵臓の炎症(膵炎)
膵臓は唾液腺と構造が似ているため、同様に炎症が起こりやすいと考えられています。膵炎が起きると血中アミラーゼが上昇し、診断の手掛かりとなります。
シェーグレン症候群は多彩な症状が現れるため、症状ごとに適切な治療・ケアが求められます。眼や口腔の潤いを保つ製品、免疫抑制薬、リハビリテーションなど、医師と連携しながら生活の質を向上させましょう。
