ロタウイルスとは何か?

ロタウイルスは、幼児や乳児の胃腸炎の主な原因となるウイルスです。ほとんどの子どもは3歳になるまでに一度は感染し、何度か感染を繰り返すことで免疫が形成されます。成人も感染しますが、通常は軽症にとどまります。

概要

  • 多くの子どもは1週間以内に回復しますが、重度の下痢を引き起こし、脱水症状による命に関わる合併症になることがあります。世界で年間60万人以上の子どもが死亡しており、主因は脱水です。米国では冬から春にかけて感染が増える傾向があります。

原因

  • ロタウイルスによる感染で、主に感染者の糞便との接触で広がります。例えば、感染した赤ちゃんのオムツを替えた後に手を洗わないと、ウイルスが物に付着し拡散します。また、感染者の呼吸飛沫や汚染された水でも感染することがあります。診断は症状の観察と糞便検査で行われます。

症状

  • 最も一般的な症状は水様性の下痢と腹痛です。嘔吐や吐き気、発熱、倦怠感、イライラも見られます。頻繁な下痢により脱水が起こりやすく、口の乾き、尿量減少、涙の出ない泣き方などがサインです。

治療

  • ウイルス性のため抗生物質は効果がありません。主な治療は脱水予防と症状緩和です。固形食が可能な子どもはトーストやクラッカーなどの淡白な食事をとり、少量の水分を頻繁に摂取させます。経口補水液(ORS)の使用が推奨されます。乳製品や糖分の多い果汁は下痢を悪化させるため避けましょう。

予防

  • 米国食品医薬品局(FDA)は、乳児用にロタウイルスワクチンを2種類承認しています。ワクチンは生後2か月から開始し、2か月間隔で計3回口腔投与します。成人用のワクチンは承認されていません。保育者の頻繁な手洗いと、保育施設での玩具の漂白剤洗浄も感染拡大防止に重要です。

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