メトホルミンで排卵を促す方法
メトホルミンとは
本来は2型糖尿病の治療薬として使用されますが、近年の研究で多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の女性において排卵を促す効果があることが分かっています。PCOS患者の多くはインスリン抵抗性があり、血中インスリンが上昇すると男性ホルモン(アンドロゲン)が過剰に産生され、排卵が阻害されます。メトホルミンはインスリンレベルを低下させ、結果的に排卵を促進します。
治療法
メトホルミンをPCOSによる不妊治療に用いる場合、空腹時に服用し吸収を高めます。一般的な投与量は1日あたり1,500〜2,550 mgで、4〜6か月の継続が目安です。この期間で正常な排卵が確認できることが多いです。
クロミフェンとの併用
メトホルミン単独で排卵が得られない場合は、クロミフェン(商品名クロミッド)を併用します。クロミフェンは選択的エストロゲン受容体調整薬で、不妊治療の第一選択薬です。メトホルミンと組み合わせることで、PCOS患者の排卵率と妊娠率が向上します。
留意点
すべてのPCOS患者がメトホルミンやメトホルミン+クロミフェンの対象になるわけではありません。治療開始前に必ず担当医と相談し、個々の状態に最適な治療法を選択してください。
