精子の寿命・数・質:知っておくべき基本情報
精子は男性の生殖細胞で、卵子と受精させる役割を持ちます。精巣で作られ、性交時に射出されます。その耐性や生存条件について、主なポイントをまとめました。
精子の寿命
体内での寿命
男性生殖管内では約72時間(3日)生き続けます。射出後の生存は温度、pH、栄養状態などに左右されます。
女性体内での生存期間
- 膣内:酸性環境のため約1時間程度しか生き残りません。
- 子宮頸管:頸部粘液は比較的中性で、3〜4日間生存可能です。
- 子宮・卵管:卵子が排卵されるタイミングで、24〜48時間は受精可能な状態を保ちます。
体外での生存
空気、極端な温度、化学物質にさらされるとすぐに活力を失います。体外受精(IVF)などの補助生殖技術では、適切な温度管理と培養液が必須です。
精子数(精子濃度)
精液1ミリリットルあたりの精子数は、正常範囲が1,500万〜2億個です。15万未満は低精子症とされ、不妊のリスクが高まります。
遺伝、全身の健康状態、喫煙・過度の飲酒・肥満、特定の疾患や薬剤、環境汚染、ストレスなどが精子数に影響します。
精子の質(クオリティ)
精子数以外にも、以下の指標が妊娠可能性を左右します。
- 運動率(モータリティ):前進して卵子へ到達できるか。
- 形態(モルフォロジー):正常な形状かどうか。異常形態は受精率を下げます。
- DNA 完全性:遺伝情報の正確さ。損傷があると胚の発育や先天性疾患リスクが上がります。
健康管理のポイント
定期的な精液検査と医師との相談により、精子数・質の変化を把握できます。生活習慣の改善(禁煙、適度な飲酒、バランスの取れた食事、適正体重の維持)やストレス管理が、精子の健康維持に有効です。
