小児肥満が成人期の冠動脈疾患リスクに与える影響
小児期の肥満は、成人期の冠動脈性心疾患(CAD)のリスク増大と密接に関連しています。肥満児は糖尿病や高血圧といった疾患を併発しやすく、これらも将来の心血管疾患リスクを高めます。
特徴
体格指数(BMI)は体重と身長から算出され、同年齢・同性の子どもと比較して95パーセンタイル以上の場合、肥満と診断されます。米国疾病予防管理センター(CDC)のデータによると、米国の子ども約19%が肥満に該当します。肥満は血管内に脂肪が蓄積しやすくなり、冠動脈が狭窄・閉塞することで心筋梗塞や心不全を引き起こすリスクを高めます。
重要性
2007年に『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に掲載された研究では、デンマークで1930〜1976年に生まれた27万6千人以上の学童データを解析し、児童期のBMIが高いほど成人期に冠動脈性心疾患を発症する確率が上昇することが示されました。
考慮すべき点
子どもの肥満は、高エネルギー・高脂肪食と運動不足が主な要因です。過食と運動欠如は、糖尿病・高血圧・悪性コレステロール上昇といった他の危険因子も招き、いずれも冠動脈疾患リスクを増大させます。
予防・対策
バランスの取れた食事と適度な身体活動により肥満は予防・改善できます。必要に応じて、医師は外科手術や減量薬の使用を検討します。成人は食事・運動の改善に加え、禁煙や減塩などの生活習慣見直しでリスクを低減できます。冠動脈性心疾患は手術、薬物療法、生活習慣改善の組み合わせで治療します。
警告
米国国立医学図書館によれば、心疾患は男女とも死亡原因のトップです。小児肥満は心疾患リスクだけでなく、肝疾患や呼吸器疾患などの重大な合併症リスクも高めます。
