皮膚のしこりとは何か:原因・種類・受診のタイミング
皮膚のしこりとは
皮膚の下にできるしこり(皮下腫瘤)は、さまざまな原因で発生し、体の部位によって現れ方が異なります。以下に主な原因と特徴をまとめました。
主な原因と特徴
1. 脂肪腫(リポーマ)
良性の脂肪腫は柔らかく、動かすことができ、痛みはほとんどありません。
2. 嚢胞(シスト)
液体がたまった嚢胞は、皮脂腺が詰まってできる皮脂嚢胞や、関節や腱近くにできる腱鞘嚢胞などがあります。
3. リンパ節腫脹
感染や炎症、特定の疾患に伴い、首・腋窩・鼠径部などにリンパ節が腫れ、皮膚の下で触知できます。
4. 皮膚タグ
小さく柔らかな良性の増殖物で、痛みはなく健康リスクもほとんどありません。
5. 膿瘍(アブセス)
細菌感染により膿がたまり、赤く熱を持ち、痛みを伴うしこりになります。
6. ケロイド・肥厚性瘢痕
外傷や手術後に過剰に増殖した瘢痕組織で、皮膚表面に硬く盛り上がったしこりとして現れます。肥厚性瘢痕は傷の範囲内に留まります。
7. 筋肉の結び目(トリガーポイント)
筋肉内部の圧痛点で、皮膚の下にしこり感があり、痛みや違和感を伴います。
8. ヘルニア
臓器や組織が筋膜や結合組織の弱点を通って突出し、鼠径ヘルニアや臍ヘルニアなどは皮膚の下にしこりとして触知されます。
9. 腫瘍
良性腫瘍と悪性腫瘍の両方が皮下にしこりを作ります。特に形や大きさが変化する場合は、必ず医師の診察が必要です。
10. 虫刺され・虫咬み
虫に刺されたり噛まれたりすると、炎症が起きて腫れやしこりができます。
受診の目安
しこりが次のいずれかに該当する場合は、早めに医療機関を受診してください。
- サイズが急激に拡大する
- 痛みや熱感が強い
- 皮膚が赤くなり、膿が出る
- 形や硬さが不規則で、数週間以上変わらない
- 全身の症状(発熱、体重減少など)を伴う
医師は触診のほか、超音波やCT、MRI、場合によっては生検などの検査で原因を特定し、適切な治療法を提案します。
