キフォーシス(脊柱後弯)の症状と治療法

原因

キフォーシスは、他の発育性や変性疾患が原因で起こることが多いです。最も一般的なのは、骨粗鬆症や変形性関節症などの関節炎で、椎骨のすべりや骨折を引き起こし、背骨が過度に丸まります。マルファン症候群などの結合組織疾患も、関節を正常な位置に保つ能力が低下するため、キフォーシスを招くことがあります。

結核などの脊椎感染、腫瘍による圧迫、脊髄裂畸形(スピナビフィダ)やポリオ・脳性麻痺などの麻痺状態も原因となります。

シューエルマン型キフォーシス

シューエルマンキフォーシスは、10〜15歳の思春期に骨が成長し続ける時期に発症しやすく、椎体が楔形に変形することで背中が丸くなります。男性に約2倍多く見られます。

先天性キフォーシス

胎児期に脊椎の形成が不完全な場合、出生時からキフォーシスが認められます。椎体が融合したり、正常に発育しなかったりすることがあります。年齢とともに進行しやすく、重症例では下半身麻痺(対麻痺)を引き起こすことがあります。

姿勢性キフォーシス(過剰キフォーシス)

姿勢性キフォーシスは、主に思春期の女子に多く見られ、長時間の猫背などで脊椎靭帯が伸びることが原因です。進行は緩やかで、多くは姿勢改善により可逆的です。

手術以外の治療法

治療は原因と曲がり具合に応じて選択します。軽度の場合は背筋強化エクササイズが有効で、進行を抑えることができます。必要に応じて、背部ブレースを装着し、脊椎への負荷を軽減することもあります。

外科的治療

曲がり角度が75度以上の重症例や、症状が進行する場合に外科手術が検討されます。代表的な手術は、椎体にフックやスクリューを固定し、ロッドで矯正する方法や、椎体を固定して前弯を防止する固定術です。重度の場合は、前方靭帯を切除し柔軟性を高める手術も行われます。

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