ワルファリンの服用を中止すると何が起こりますか?

ワルファリンは血液を固まりにくくする抗凝固薬です。医師の指示なく急に服用を中止すると、血栓が再びできやすくなり、命に関わる合併症を引き起こす恐れがあります。以下に、服用中止時に起こり得る主なリスクをまとめました。

血栓形成リスクの増大

ワルファリンをやめると、血液の凝固機能が回復し、血栓ができやすくなります。特に深部静脈血栓症(DVT)や心房細動、人工心臓弁置換術後の患者は注意が必要です。

深部静脈血栓症(DVT)

脚の深部静脈に血栓ができると、疼痛、腫脹、皮膚の発赤や熱感が現れます。血栓が剥がれ落ちて肺へ流れると、肺塞栓症(PE)という重篤な状態になります。

肺塞栓症(PE)

肺の動脈が血栓で閉塞すると、突然の呼吸困難、胸痛、めまい、血痰などが起こり、重症化すると血圧低下や意識不明、最悪の場合は死亡に至ります。

脳卒中

心房細動などで血栓が心臓内にでき、そこから脳へ流れると脳卒中(脳梗塞)を引き起こします。ワルファリンの中止はこのリスクを急激に高めます。

不安定狭心症・心筋梗塞

冠動脈に血栓ができると胸部の圧迫感(不安定狭心症)や心筋の壊死(心筋梗塞)につながります。ワルファリンはこれらの予防にも用いられます。

出血コントロールの乱れ

ワルファリン服用中は出血リスクが上昇しますが、急にやめると体内の凝固因子が一時的に過剰に働き、制御できない出血が起こることがあります。

皮膚・組織の治癒遅延

抗凝固作用が止まると、創傷の治癒が遅れ、感染や壊死のリスクが高まります。

以上のように、ワルファリンの服用中止は多くの危険を伴います。必ず主治医と相談し、段階的に減量するか、代替薬への切り替えを行うなど、適切な管理のもとで止めるようにしてください。

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