新生児の気道吸引の手順とポイント
準備
- 手指の消毒:手を十分に洗い、手袋を着用して清潔を保ちます。
- 器具の準備:バルブシリンジ、吸引チューブ、滅菌生理食塩水など必要な器具を揃えます。
- 吸引装置の設定:電動吸引器を使用する場合は電源を入れ、圧力を80〜120 mmHgに設定します。
吸引手順
- カテーテルの挿入:カテーテルを赤ちゃんの口に優しく入れ、喉の奥へ向けます。
- 吸引の実施:軽い吸引を保ちつつ、円を描くようにカテーテルを動かして分泌物を除去します。
- 鼻孔交互に吸引:両鼻孔を吸引する場合は、片方が終わったらカテーテルをもう一方の鼻孔に入れ同様に行います。
- 一時停止と評価:各鼻孔の吸引後は一旦止め、呼吸状態や心拍数を観察します。赤ちゃんが咳き込む・苦痛の兆候があれば直ちに中止し再評価します。
吸引後のケア
- 生理食塩水の点鼻:吸引が終わったら滅菌生理食塩水を数滴ずつ各鼻孔に点鼻し、残存分泌物を洗い流し粘膜を保護します。
- 状態のモニタリング:呼吸数、酸素飽和度などのバイタルサインを継続的に観察し、安定しているか確認します。
- 記録の作成:吸引実施時間、継続時間、観察結果などを医療記録に詳細に記載します。
重要な留意点
- 赤ちゃんに不快感や損傷を与えないよう、優しく操作します。
- 新生児の鼻孔に合った適切なサイズのカテーテルを使用します。
- 1回の吸引は5〜10秒以内にとどめ、低酸素状態を防止します。
- 早産児や呼吸窮迫症候群(RDS)の場合は、必ず医師と相談してから実施します。
気道吸引は必要なときにのみ、医療専門家の指導の下で行うことが重要です。
