前硬膜筋膜減衰とは何か

定義

前硬膜筋膜減衰(Anterior dura mater tectorial membrane attenuation)は、小児神経放射線学で見られる稀な先天性異常です。

病因

前硬膜筋膜は、鎌状小脳幕(falx cerebri)とクリスタ・ガリ(crista galli)をつなぐ組織です。発生過程で、鎌状小脳幕、幕小脳幕(tentorium cerebelli)および前硬膜筋膜は、神経堤細胞由来の連続した構造として形成されます。前硬膜筋膜は前クリノイド突起の屋根を構成します。減衰は解剖学的変異であり、病的状態ではありません。

画像所見

CT

前硬膜筋膜が薄くなる、または欠如していることが認められます。

MRI

CTと同様に、前硬膜筋膜の薄化または欠如が確認できます。

臨床的意義

通常は偶発的に見つかる所見です。

稀に前交通動脈瘤と関連することがあります。

鑑別診断

  • 視神経路グリオーマ:前クリノイド突起の局所的なくぼみや侵食を生じることがあります。
  • 髄膜腫:硬膜に浸潤する腫瘤。
  • 転移性腫瘍:硬膜に浸潤する腫瘤。

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