喉頭(声帯箱)に存在する主な軟骨の種類と役割
喉頭にある主な軟骨
喉頭は声を出すための器官で、さまざまな軟骨が組み合わさって構造を支えています。以下に代表的な6種類の軟骨とその特徴・機能を紹介します。
1. 甲状軟骨(thyroid cartilage)
・喉頭で最も大きな軟骨。
・首の前面にある「喉頭隆起(いわゆるアダムズアップル)」を形成し、男性に顕著です。
・左右の板が正中で合わさり、盾状の構造を作ります。
2. 環状軟骨(cricoid cartilage)
・甲状軟骨のすぐ下に位置し、完全な輪状を成しています。
・後方が広い板、前方が狭い弓状部からなる「指輪形」の構造。
・気管と喉頭をつなぐ重要な接続部です。
3. 複板軟骨(arytenoid cartilages)
・環状軟骨の上に左右対称に存在する2つの小さな軟骨。
・ピラミッド形で、後側・外側・内側の3面を持ちます。
・声帯の張力や長さを調整し、音の高さ(ピッチ)を制御します。
4. 小角軟骨(corniculate cartilages)
・複板軟骨の上部に小さな角状に付着。
・上部の会厭(会厭軟骨)と連結し、声帯の動きを助けます。
5. 楔状軟骨(cuneiform cartilages)
・喉頭蓋裂(aryepiglottic folds)の内部に埋め込まれた楔形の小軟骨。
・食べ物や液体が誤って気管に入るのを防ぎ、気道を保護します。
6. 喉頭蓋(epiglottis)
・葉状の軟骨で喉頭の上部に位置。
・嚥下時に下向きに折れ込み、喉頭入口を覆って食物の誤嚥を防止します。
これらの軟骨は筋肉や靭帯と連動し、発声や呼吸、嚥下時の気道保護という重要な機能を実現しています。
